「小学校ってどんなところかしら?」
「この子に合う学校ってどうやって探したらいいのかしら?
「見学したり先生と直接お話ししたりできる機会はあるのかな?」
こういった疑問にお答えします。
〇記事の内容
・発達障害のある子の学校選びの方法
・学校を選ぶ時のポイント
この記事を書いている私は発達障害のある6歳の息子を持つ母です。
実際に息子の小学校選びの時に調べたことや参考にしたことの中で良かったことをまとめています。
5分でサラッと読める内容になっていますので、ぜひ目を通してみて下さい。
発達障害のある子の学校の選び方
結論は、「学校を見学する」です。
東京都の小学校は学校選択制度というものがあり、指定通学区域の学校と、隣接する学区域の学校が選べる制度があります。
指定通学区域の学校は希望すれば必ず入学できますが、隣接区域の学校は募集人数にによって入れなかったり抽選になることもありますが、空きがあれば入れます。
そのため、墨田区では居住場所によって異なりますが、5校~10校の中から自分の行きたい小学校が選べる仕組みになっています。
では、この中からどこの学校がいちばん我が子に適しているのか?を探る方法をこれから解説していきます。
見学するのに必要な知識
- 見学する方法
- いつ行くのか?
- だれといくのか?
- 観察するポイント
- 通学経路の確認
見学する方法
小学校の見学は「学校公開日」にできます。
小学校それぞれのホームページにも日時が近くなると発表されることもありますが、「小学校 ○○区 学校公開」などでWEB検索して、お住まいの地域のWEBサイトをを確認するのが確実です。
令和2年と令和3年に関しては新型コロナウイルスの影響で一斉に学校公開はせず、各小学校がそれぞれ独自の方法で公開を行っていますので、こういう場合には直接小学校に問い合わせる必要があります。
見学に持っていくもの
- 上履き用スリッパ
- 自分の靴を入れるビニール袋
あとは記載されている時間内に見学に行くと、玄関で名前を記載し、そこからは校内はほぼ自由に見学ができます。
見学はいついくか?
行くタイミングは、早ければ早いほどいいです。
理由は、行ける回数が多ければそれだけ比較したり志望校を絞り込む材料が増えるからです。
通常であれば、普通は年に2回~3回学校公開を開催しています。
例えば子供が年少(3歳)から見て回ると同じ学校を6回から9回時期を変えて見学することができます。
それだけ親の見る目も鍛えられるし、視点も定まってきます。
数回見学して、この学校は違うなとはっきりしたところは、次回から省いていくと少しずつ志望校も絞り込まれてきます。
だれといくのか?
子どもが小さいうちは親だけで十分ですが、少なくとも年中になったら一緒に見て回りましょう。
長年子供発達支援の就学相談窓口で働く方にこんなアドバイスを頂きました。
「学校選びでいちばん大事なのは、何と言っても家から近いこと。こどもが6年間自分の足で通えることが基本です。
とは言え、発達障害の子を見ていると、勘に優れているのか不思議と『ここは良いなとか、ここは嫌い』というのがはっきりとしていることが多いです。
だから一緒に見てみて、本人の意思に従うのも大事だなと感じます。」
ということで、我が家も早速息子と一緒に巡っていましたが、やはり感想がはっきりしていましたので、学校を絞っていく上でとても参考になりました。
因みに我が家は新型コロナウイルス真っただ中の年が年長さんでしたので、この年は学校公開が相次いで中止になったり、在校生の親御さんしか参観できなかったりで、全く見に行けませんでした。
こんなこともありますので、見学はなるべく早くから行ける時に行くことを強くおすすめします。
見学のポイント
- 校内の掲示板
- 子どもたちの作文・作品展示物
- 授業風景(子どもたちの態度)
- 休み時間の様子
- 校内の清潔さ
- 教材
- 校内の掲示板を見る
⇒学校からの案内を見ると発信内容や文面から、子供たちや親に伝えたい思いや意欲、教育に対する丁寧さの違いが分かります。 - 子どもたちの作品展示物
⇒長期休みの課題をみると、子供たちの様子がよくわかります。
たくさんの学校を巡ると、その学校が掲げている目標と実際の子どもたちがマッチしているのか?そこにギャップが生じているのかもわかりますし、いい方は悪いですが、学校のレベルも自ずと見えてきます。 - 授業風景(態度)
⇒授業中の先生と子供たちのやり取りや、先生の説明の仕方や話す速度、大まかですが人柄も感じられます。また、クラスのまとまりや子どもたちの学習態度も見られます。 - 休み時間の風景
⇒先生がいない時間の子どもたちの姿や、先生の次の授業への声掛けの様子、休み時間の過ごし方が見られます。 - 校内の造りや清潔さトイレや教室、廊下、校庭など)
⇒新しい学校や古い学校、お教室の広さや机の配置、整理整頓の様子、トイレの明るさや清潔感が見られます。発達障害の子はルーティンが決まっていたり、乱雑なのが嫌だったりすることも多いので、教室内がどんな感じなのかを実際に見てみるのはとても大切です。 - 授業で使用している教材
⇒授業で教えている内容は同じでも、学校ごとに使っている教材は違うこともあります。
先生が独自に作り出してくれることもあれば、学習障害の子でも理解しやすい教材を揃えてくれている学校もあります。
もちろんそういうものが殆どない学校もありますので、授業を学校ごとによく比較してみましょう。
※校内を見回っている職員の方や休み時間になった時に先生に少し話かけたりすることは可能です。
改まって何か質問をするよりも、授業風景についてだったり、使っている教材についてを1~2つ簡単に質問してみてはどうでしょうか?
その時の受け答えなどでも、先生の雰囲気や学校の方針が見えますよ♪
通学経路の確認(遠すぎないか?危なくないか?)
基本的には6年間子どもの足で通いきれる学校に行くべきです。
例えば送り迎えをするつもりだったとしても、6年もの時間の中ではできない日だって当然出てくるはずです。
子どもが1年生の時から、ちゃんと自分の足で行って帰ってこられる距離であること、歩道のない車通りの多い道などないか?
子どもが興味を引いて寄り道してしまいそうなものはないか?
真夏の炎天下の中、30分も影もなく歩き続けることにならないか?
季節や登下校の時間に実際に歩いてみることも大切です。
おわりに
我が子に合った学校選びの方法は参考になったでしょうか?
これだけの時間や労力をかけて探しても、結局は行ってみないと分からないことも多いです。
正直いちばん大切なのは担任の先生との相性です。
でもこればかりはその時になってみないと誰にも分かりませんよね💦
ですが、学校の教育方針や雰囲気はやっぱり大切で、何度も見学して良かったと思う学校は、やはりそういう雰囲気の先生が多いのは事実です。
だから去年の担任の先生とは今ひとつだったけど、今年の先生とは良い感じだったと、フィーリングの合う先生と出会いやすい環境にはなると思います。
小学校に上がることを楽しみに思えるように、そして実際に楽しめるように。
知っていればできる対策はたくさんあります。
このブログがこれから小学校選びをする親御さんの、少しでも参考になれば幸いです。