「発達障害のある子にそろそろ習い事をさせたいけど、何をさせたらいいのかしら?」
「よその子とトラブルにならないかしら?」
「習い事って何歳くらいから始めるのが良いの?」
「みんなどれくらい習い事をしてるのかしら?どのくらいお金をかけてるのかな?」
そんな疑問に答えます。
✔本記事の筆者と背景
この記事は、現在6歳(男の子)と5歳(女の子)の2児の母が経験したことをテーマに書いています。
我が家の息子は現在6歳で、6歳になってすぐに自閉症スペクトラム(ASD)の診断を受けました。
この子にどんな関りをして、どんな環境を与えることがいちばん良いことなのか日々模索しています。
6歳H君(男の子)は、自閉症スペクトラム障害(ASD)のあるすこぶる元気坊主。
生まれた時から泣いてばかりで抱っこしていないと眠らず、夜泣きは5歳近くまで続いていました。
言葉も遅く、気に入らないと人を叩き、こだわりも強いです。
好きなものは電車と虫。
興味のあるものにはわき目も振らずにのめり込み、その集中力はすごいものがあります。
基本的には人が大好きで、気持ちに余裕のある時にはすごく優しい子です。
5歳Tちゃん(女の子)は、おしゃまなわがまま娘。普段我慢ばかりしているせいか、ひねくれものになりつつあります💦
発達障害のある子に適した習い事ってなに?
答えは、今その子が興味の持っていること、やりたいと思っていることをやってみる!です。
実際に、「これが良いかな?あれが良いかな?ほかの子もみんなやってるしうちの子にもやらせてみよう。」
と思って、見学や体験に行っても、本人が希望していなかった場合は、全く興味を示さないか拒否反応を見せます。
それでも無理に通わせたらお互いストレスになって辛いだけです。
習い事は、子供の「これがやりたい」という言うものを、言い出したタイミングで始めるのがベストです。
よその子とトラブルになったりしないだろうか?
なることもあります。
そのため習い事を始める際には、先方に必ず我が子の情報を事前に伝え、それでも受け入れが可能なのかを確認する必要があります。
今や「発達障害」という言葉と理解は、教育現場では広まっています。深い知識はないにしろ、大まかな概要はご存じの施設や人も多いです。
≪トラブルを最小限にできる方法≫
- 発達障害への受け入れの良い施設と先生を選ぶ
⇒その子に合わせた接し方をしてくれたり、トラブルを発展させないように取り組んでくれることも多いから - 周りの父兄にも子供の情報を伝えておく
⇒少し仲良くなったタイミングで子供の特性を少し話しておくと、周囲の理解も得られて何かあった時にもトラブルになりづらいから
~実際に我が家が経験したトラブルとして~
息子は4歳からプールを習っていました。習い始めの時に担当の先生にASDであることと、今の症状をお話していました。
ですが、級が上がるごとに先生が変わっていき、ある時突然「行きたくない、怖い」と言って発狂しました。
今まで毎週楽しみにしていたのにどうしたんだろう?とよくよく話を聞くと。
「先生が おい!っていう。怖い顔でにらむのがすごくこわいの。」とのこと。
息子のことだから、きっと悪ふざけをしたり周りの子を叩いてしまったりしたのだろうと思いつつも、先生とお話をしました。
- 発達障害があること
- 1回説明されただけでは理解できないことも多いこと
- 分かっていても今やっていることが終わるまでは次に移れないこと
- 時折暴力をふるってしまったり、大声をあげることがあること
- 例え彼自身が使う言葉でも、強い言い方や言葉をひどく恐れることがある
するとこんな答えが返ってきました。
『息子さんはレッスンは受けらているし、上達も周りの子と同じです。だから自分の言っていることが通じてないとか思わなかったです。
しかも発達障害があるとは気づきませんでした。ただ、どうしても周りの子にちょっかい出したり、それを何度注意しても繰り返したりすることがあって、確かに大きな声で「おい!」と言ったことはあります。
でも、話してくれて良かったです。これからはこちらも気を付けていくようにしますね』
それから息子と先生がお話をして分かり合えたので、今も楽しくプールに通えています♪
このこと以外にも同じようなことは何回かありました。
先生が相手のこともあれば、習い事を一緒に受けている児童の父兄からの指摘があったこともありましたが、その都度お話をすることでご理解いただけています。
習い事は何歳からはじめたらいいのかな?
年齢ではなく、本人がやりたいと言い出したタイミングにやることが大事です。
特に発達障害のあるお子様は、興味の幅が狭いことも多いです。
どんなに誘っても今興味を持っていることが世界のすべてだと思っていることも多く、なかなか応じてくれません。
そのため、よく観察をして興味を持っているなぁという兆しが見えたらそのタイミングで誘ってみたり。
本人が「やってみたい」という意思を伝えてきたら、その時は少々無理をしてでも取り敢えずやってみるのは大事なことだと思います。
習い事は確実に子供の世界を広げてくれます。
関わる空間や人が違うというのは大きな変化です。その刺激が子供の成長を促してくれるのだと思います。
習い事は何個くらい?費用は?
ひと月に習うのは何個くらいが妥当なのでしょうか?
ご家庭ごとの事情によることが大きいと思いますが、我が家の子供たちは今、都内にある保育園に通っています。
この付近の未就学児を拝見していると、平均して2個~3個くらいです。
費用は習い事の種類にもよりますが、1つが7000円前後のものが多いように思えます。
ですが、バレエなどのダンス系やピアノは発表会もありますし、楽器は買いそろえなければいけません。
毎月のお月謝とは別にそういった費用が掛かることも忘れてはいけないポイントです。
おわりに・・・
我が家の子供の教育に対しての考え方として、「やりたいことは経験させてみる」という思いがあります。
我が家は決してお金持ちではないので、資金には限りがあります。
ですが、息子の個性を考えると今この時期に少しでも多くのことを経験させて、彼の世界を広げていくことが何より大切だと考えています。
≪息子の習い事≫
- 3歳:運動療法に通う
- 4歳:プール教室
- 5歳:ピアノ教室
- 6歳:チアダンス
3歳から始めて運動療法は親が連れていきましたが、それ以降の習い事は全て息子からやりたいと言ってきたものです。
4つ習うということは、未就学の間は親が付きっきりになりますので、時間的にも費用の面でも負担は大きいです。
でも、これも息子の個性なのですが、興味を持ったことへの集中力や情熱も素晴らしく、毎日朝晩欠かさずに練習するので上達も人一倍早いです。
見ていてこちらもワクワクするし、面白いです♪
ご家庭によってそれぞれの教育方針は違います。
みんなそれぞれでいいと思うし、それがその子に合っているのか?ということはきっと大人になってから、もしくはそれ以降に見えてくることなのかな?と思います。
だから今の我が家のやっていることが、息子にとってどうなのか?ということはまだ分かりません。
ですが、彼が望んでやっている習い事に関しては、少なくともやらせてあげて良かったことではないかな?と、明らかに世界が広がっているのが見えるし、なによりとても楽しそうな息子の表情を見ているとそう実感します。